こんにちはそんべんパパです.
赤ちゃんが産まれると検診が定期的にあります.そこで主治医や助産師などが赤ちゃんに股関節の開き具合を確認するかと思います.あれは一体何をしているのか不思議に思った方もいると思います.
実はそんべん家の第一子が片側の股関節の動きが悪くて大学病院で定期的に精査してもらっていました.
その後自分でも調べてみたのでその一部を共有できればと思います.
本日の要約です
- DDHの検査とは
- 精査が必要であればレントゲンなどを取ることになる
- 育児中の注意点とは
目次
DDHの検査とはどんなもの?
3,4ヶ月検診などで主治医が赤ちゃんの股関節を広げたりしながら動きを確認します.何を検査しているかというと,発育性股関節形成不全(以下DDH)の有無を確認しています.わかりやすくいうと股関節の脱臼がないかチェックしています.
脱臼しているとどんな問題があるかというと,疼痛,跛行(異常歩行),変形性股関節症への移行などです.
ご存知の方も多いと思いますが,変形性股関節症になると完治は難しく手術に踏み切る方も一定数います.
これらの症状を防ぐために,検査をしているということになります.仮に脱臼初見が認められれば装具療法で整復を図ることになります.
検診の際に主治医に確認してもらうことが確実ですが,自身でも確認できるので参考までにいくつかお伝えします.
開排制限:赤ちゃんの両側の股関節・膝関節を曲げた際にどちらか片側が開きにくいかどうか.抵抗感があるかどうか.
クリック兆候:股関節・膝関節を曲げ伸ばしした際にカチッという音が聞こえるかどうか.
脚長差:股間節・膝関節を左右同時に曲げた際に左右の膝の高さが異なるかどうか
大腿皮膚溝の非対称:鼠蹊部〜太もものあたりの左右のしわの数が違うかどうか
処女歩行の遅延:1歳2ヶ月をすぎても歩かない
歩行異常・姿勢不良:歩き方がおかしいか.
クリック兆候に関しては,股間節を痛めてしまう恐れがあるので,何度も行わずすぐに医師に相談をお勧めします.また歩き方などは専門家でないと難しいとは思いますので,不安であれば役所に連絡すれば医療職などにつなげてくれます.
ちなみに第一子の際は明らかな開排制限はありませんでしたがわずかな左右差があったので念のため大学病院でレントゲンを定期的に撮影しました.レントゲンの見方はさらに専門的な知識が必要なので主治医に聞くのが良いと思います.
育児中の注意点とは
では育児中に脱臼を防ぐために留意することはあるのでしょうか.実は抱っこの仕方が非常に重要です.正しい抱っこに方法は以前の記事を参考にしていただければと思いますが,(赤ちゃんの正しい抱っこの方法)
注意点としては股関節をしっかりと開排位(しっかり開く)にした状態で抱っこする点です.最も防ぎたいのが足を伸ばした状態にすることです.大人とは違い赤ちゃんは股間節と膝関節が曲がった状態が自然です.
あとはオムツのバンド部分の締めすぎにも留意が必要です.股関節がしっかりと曲がるようにバンドの幅が広すぎず,閉めすぎないようにしましょう.
まとめ
痛みなく歩くことは当たり前のようですが,とてもありがたいことであるとそんべんパパの職業柄感じます.DDHは時に早期発見すれば治療可能であるので,違和感を感じたら放っておかず専門家に相談することを強くお勧めします.
実体験として問題がないことを診断してもらうこともとても重要です.両親の気づきと少しの努力で赤ちゃんの不安を少しでも減らせたら最高です.
本日もありがとうございました.ではまた.
参考文献
もう少し詳しく知りたい方は以下の参考書がわかりやすいと思います.
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